地域に根付く「祈り」の伝承、伝統工法でお手伝いいたします
各集落の檀家の方々の心の拠りどころとなる地域の寺院の本堂の修繕や改築等は、
代々数十年ごとに繰り返されてきた、その檀家の方々や当代のご住職様一家の方にとっては文字通りの一大事です。
特に今回のこちらの寺院の本堂の修繕では、本堂自体が全体的に正面に向かって斜めに沈下し、屋根が前かがみに見えてしまう程となっていました。
そこで、先ずは本堂の床を全てはがし柱の礎石を底上げして全体の傾きをなおしてゆく、という約1年がかりの大工事となりました。
本堂の傾きをなおしつつ、欄間の豪華で繊細な細工や柱を保護しながら本堂に使われていた木材ひとつひとつを吟味し、このまま再び使用に耐えうる素材と新しい木材で代える素材とを、識別。出来る限り使えるものはそのまま残して利用し、使用に耐えない程老朽化した木材は新しい木材を充てて修繕していくという、根気のいる作業も並行して行います。
ご希望により、正面入口の雪囲いや本堂周縁部の雪囲いも併せて増築いたしました。近畿地方とはいえ冬は雪の多いことで有名な、滋賀県長浜市の湖北地方ならではの本堂リフォームの一例です。
またご相談を受け、正面入口向かって左側に檀家の方々が気軽に利用できる給湯室も増築いたしました。
寒い季節の法事に、心強い味方となっているそうです。
地域のお地蔵様の祠を、真新しい木材で修繕いたしました。
地域のお地蔵様をお祀りする祠も、特に雪深い地域ともなると長年に渡る風雪に耐え抜いたその老朽化が心配になってくることが、ままあるようです。
弊社では、ご依頼とご相談に基づき、伝統工法でもって様々な形式の祠の修繕・新築にご対応いたします。
この祠では、近畿の雪国の雪にも耐えうる大きく立派な屋根を備えた祠へと修繕させていただきました。
地域の方々の日々の「祈り」を受け地域の子どもたちを守ってくださる、大切なお地蔵様の祠です。
地域の神社のお社の、古くなった雪囲いを修繕しました。
各集落ごとに神社やお社を奉じることの多い滋賀県長浜市をはじめとする湖北地域では、無住の神社やお社も多くあります。 そんな地域のお社は、その集落に住む方々が代々コツコツとお世話をして永代の時を重ね、地域の「祈り」が込められてきた大切なお社です。
そんなお社の縁を雪から守る雪囲いを、新しく修繕させていただきました。
近畿の雪国・湖北地方ならではの修繕事例です。
こういった、地域における様々な「祈り」の拠りどころの次世代へと向けた伝承に、弊社は長年、先々代から受け継いだ伝統工法でもってお手伝いしてまいりました。
弊社では、こういった地域に根差した伝統的建築物の修繕やメンテナンスに関するご相談やご依頼も、承っております。どうぞ、一度お気軽にお声をお掛けください。
現代では、こうした伝統的建造物を修繕・メンテナンス出来る伝統工法を受け継いだ大工の数も減ってきているとのことで、寂しい限りです。
そんなお悩みを抱えた地域の方々に弊社がお力になれればと、願ってやみません。