本年も「太子講」に参加致しました
毎年恒例の「太子講」に参加致しました。
太子講とは、聖徳太子を職能神として祀り、職人達が集まって飲食、会合などを行う風習です。
なぜ聖徳太子なのか?
日本の建築史上でも最古クラスの本格的な瓦葺きの構造建築物である法隆寺や四天王寺は聖徳太子の発願によって建てられたという説から、太子は建築、木工の守護神とされ、建築に携わる職人達から崇拝されたことが発端であると伝えられています。
職人達が集まり、聖徳太子を祀って安全や成功を祈願し、今後の予定などを話し合いながら楽しく飲食する会という感じです。
この「太子講」における聖徳太子像は、通常の太子信仰のそれとは異なり、太子が曲尺を持った姿で表されることが多いです。
「曲尺(かねじゃく)」とは大工職で用いられる「ものさし」であり、大工の間で重要視される道具であることから、建築・木工の守護神たる聖徳太子を表す上で重要なシンボルとされています。
今年も1年、「良い仕事」をして、皆様のお役に立てるよう精進して参ります。